日本とアメリカの違い Part7(結婚観編)

第7回目となる今回は、日本とアメリカの「結婚観」に関する違いについて紹介していきます。

 

1. 家族の期待と伝統
日本:結婚は家族の期待や伝統に基づいて行われることが一般的です。親の意向を尊重し、家族全体での調和が重要視されます。

アメリカ:もちろん親の意向や家族全体での調和も重要視されますが、個人の選択の方が尊重され、家族の期待よりも愛情や個人の幸福が重要視される傾向があります。

 

2. 経済的安定の重要性
日本:結婚を考える際には経済的な安定が重視されます。安定した生活基盤があることが、将来の家族計画に対する安心感となります。

アメリカ:経済的独立が重要視されつつも、日本と比べると愛情や感情が結婚の基盤となることが多い印象です。

 

3. 結婚の意義とコミットメント
日本:結婚は一生涯を共にすることを前提としています。長期的なコミットメントが求められ、離婚は最終手段と考えられる場合が多いです。

※未だに離婚=悪と捉えている人も少なくないと思います。

アメリカ:愛情や幸福が最優先される一方で、問題が生じた際には離婚が比較的オープンに考えられることがあります。そのため、離婚率がとても高いのが現状です。

 

4. カウンセリングやセラピーの利用
 

日本:離婚を考えるまでにはより綿密な検討が行われ、夫婦間での話し合いが中心となるため、カウンセリングの利用はかなり少ない傾向があります。

アメリカ:問題が発生した場合にはカウンセリングやセラピストの利用が一般的です。最大限関係を修復しようとする文化が根付いているため、第三者に入ってもらうことで円滑かつスムーズに話を進める傾向があります。

 

5. 結婚後の家族関係

日本:結婚後には相手の家族との調和が重要視されます。良好な家族関係が、円満な結婚生活を築くための要素となります。

アメリカ:家族の一体感は重要視されますが、家族よりも個人の幸福や夫婦間の幸福に対する自由な選択がより強調される傾向があります。しかし、日本と比べるとイベント毎に家族で集まり、盛大なパーティーをする機会なども多いため、日本よりもお互いの家族が近しい存在となります。

 

結婚に対する考え方は、文化や環境によって大きく影響されます。特に多くの異なる文化をもった人々が生活するロサンゼルスでは、そういった文化の違いを理解し、尊重し合うことが、異なる文化間でも幸せな結婚生活を送るうえで絶対不可欠な要素といえるでしょう。