日本とアメリカの違い Part5(マナー編)

今回は、日本とアメリカの違いの中でも、普段の生活の中で最もナチュラルに気づかされる「マナーの違い」についてご紹介していきます。

知らないと恥ずかしいし、知っていても日本の文化と違い過ぎて慣れない・・・

そんなマナーの違いについてお伝えしていきます。

 

1. 挨拶の仕方

日本: 相手に対して丁寧な挨拶が重要視されます。お辞儀や握手などが一般的な挨拶として浸透しています。
アメリ:握手が一般的な挨拶です。握手をする際は、相手の手をしっかり強く握り、笑顔で挨拶します。また、何度か顔を合わせていたり、少し相手との距離が縮まってきたら挨拶としてハグをするのが一般的です。これは、男女間の挨拶でも同様なので、日本で生まれ育ってきている人からすると、男女ともに最初は緊張したり戸惑ってしまったりするでしょう。

 

2. 食事のマナー

日本: 食事の際に箸を使います。箸の使い方や食べ方にはルールがあります。また、口を大きく開けて食べるなど、行儀の悪い行動をとることは避けるべきです。
アメリ: ナイフとフォークが一般的な食事道具です。ナイフを右手に持ち、フォークを左手に持って使います。しかし、最近では、アメリカの至る所に日本食が浸透してきているため、箸が使えないアメリカ人は少し恥ずかしいという見られ方をするようになってきました。

 

3. レディーファースト

日本: 最近では、女性の荷物を持ってあげたり、車道側を男性が歩いたり、というようなマナーも日本に広まりつつあります。しかし、少し地方へ行けば、「女性は男性の3歩後ろを歩く」や「大和撫子」タイプな女性が美しいとされる文化が残っています。

アメリ: レディファーストが当たり前の国です。男性が女性に対してホテルやレストランのドアを開けてあげたり、エレベーターでは女性優先で先に降りてもらったりと、女性を優先する事を当たり前の行為としています。

また、このレディーファースト文化は、自分の妻、彼女、知り合いの女性にだけにする行為ではなく、見知らぬ女性にも、レディーファーストは当然のことです。お店に入る時など後ろに知らない女性がいれば、先に通してあげたり、ドアを開けてあげたりします。レディーファーストに慣れていない日本の文化の日本人男性からすると、なかなか照れくさいかもしれませんし、知らずに女性より先にお店の中に入ったりして、「失礼な人」と思われることも少なくありません。

 

4. チップ

日本: 商品の代金以外、サービスの代金以外に、店員さんやスタッフの方に別で謝礼を払うという文化はありません。

アメリ: ほぼすべてのサービスに対して、チップが発生します。例えば、レストランで食事をした際、スタッフがテーブルに食品を運び、飲み物を注ぎ足し、今日の食事はどうかを尋ねてくれます。そういったものは、全て暗黙の有償サービスなのです。別に法律で定められているわけではないですが、チップを払わずに会計を済ますと、後ろから暴言を吐かれたり、あからさまにひどい態度をされてしまいます。

 

5. プレゼントの受け渡し

日本: プレゼントを渡す際は、相手の目の前で開封することは避け、控えめに受け取ります。また、手渡しの際は両手で受け取るのが一般的です。包装紙はなるべく丁寧に破き、キレイに畳んでリサイクルします。

アメリ: プレゼントを開封する際に感謝の意を示すことが重視されます。そして、相手の目の前で包装紙をビリビリに破いて開け、中身を見たときのリアクションも感謝の意に含めて相手に伝えます。プレゼントを開けた後は、直接にハグなどをしながら感謝の言葉を伝えるのが一般的です。

 

このように、控えめな態度や表現が一般的マナーな日本に対し、大げさで体全体で物事を表現するの一般的なマナーのアメリカとなり、全く逆のマナーとなっています。

他にも、日本では夏場でも外では肌を見せ過ぎないようにするのに対し、アメリカでは見せる見せないという判断基準なのではなく、熱いから薄着をするといったように、人の目を気にするのではなく、自分がしたいことをする人がほとんどです。

 

慣れているとか慣れていないという問題ではなく、その地へ一歩足を踏み入れたら、その土地のマナーを知って対応していく必要があります。