日本とアメリカの違い Part1(文化編)

これまで、ロサンゼルス生活に必要な知識や備えなどを簡単にお伝えしてきました。

これからは、日本とアメリカの違いについて、様々な角度からお伝えしていきたいと思います。

 

第1回目は、日本とアメリカの文化の違いについてです。

 

1. 礼儀正しさとフレンドリーさ

 日本では相手への敬意を示すための礼儀正しい態度が重要視されます。そのため、尊敬語、謙譲語、丁寧語など、細かく分かれています。

 一方、アメリカはフレンドリーでオープンなコミュニケーションが一般的であり、社会の中で求められている力と言えます。

 

2. 労働文化

 日本は長時間働くことが美徳とされています。残業するのが当たり前で、勤勉さが重視されます。また、中には「上司よりは先に退勤できない」という空気感が、未だに残っている会社も多くあるのが現状です。

 しかし、アメリカではワークライフバランスが重要視され、柔軟な働き方が奨励される傾向があります。また、残業=仕事ができない人というイメージも強く。ほとんどの人は、退勤時刻ピッタリに退勤します。何なら数分前から帰り支度を済ませて、あとは退勤時刻になるまで座って待っている人もいます。さらに上を行く人は、店の閉店時刻の少し前から閉店にしてしまって、お客さんを入れないというところまであります。

※その理由として、退勤時刻ギリギリに入店されると、間違いなく従業員が退勤時刻後まで残らなければならなくなってしまうからというのが挙げられます。

 

3. 集団主義個人主義

 日本は集団の一員としての役割が重要視され、協力や調和、協調性といった部分が強調されます。

 しかし、アメリカは個人の自由や自己表現が重要視され、自己主張が奨励される傾向があります。特に認められている権利に関しては、とにかく全力で主張してきます。日本人からすると「えっ」と思うようなことでも、アメリカでは例え他人に少し迷惑がかかったとしても、法的に間違っていないことであれば強気で主張します。

 

4. 返品・交換の文化

 日本では、お店で選んだ洋服を購入し、後から「やっぱり似合わないから返品したいな」と思っても、返品しないでいる人が多くいるのではないかと思います。

 しかし、アメリカではなんでもかんでも返品するのがごく当たり前の風景です。土日などは、いろいろなお店の返品専用カウンターに行列ができるほどです。それが、例え食品だったとしてもです。チョコレートを購入してみたものの、食べてみたら美味しくなかったからという理由でも返品することができるのです。日本人の感覚では、「一度食べたのだから、返品なんて考えることがおかしい」と思うのが普通かと思います。そこがアメリカでは、「美味しいかどうかは買って食べてみるまで分からないし、そもそも美味しいと感じないような商品を売っているメーカー・お店が悪いんだから、返品する権利がある」と考えるのです。

 

5. 宗教と信仰

 日本は神道や仏教が根付いており、宗教的な要素が日常生活に組み込まれています。一方で、ハロウィンパーティー🎃も最近は渋谷などで大いに盛り上がったり、クリスマスイベントは盛大にライトアップをしたりしています。世界的に見ても、これだけたくさんの宗教的要素を含んだイベント事に参加する国は珍しいと言えます。

 アメリカは宗教の自由が保障されており、さまざまな宗教が共存しているものの、自分が信仰している宗教の教えは絶対という強い意識をもった人が多いです。そのため、例え友達同士でも考えや信仰上の違いからトラブルに発展しないようにするため、宗教的な話をそこまで深く話すようなことはしません。

 

これからは、日本とアメリカの違いについてお話していこうと思いますので、お楽しみに!